御曹司と幼馴染の彼女ー天然娘がオチるまでー
その時を考えるとホントにタイミングが合って良かった。


相手はロリコンだったので危なかったのだ。


腕を掴まれ引き摺られていた麻里花を見た瞬間に駆け出して相手をねじ伏せた。


この時ほど護身術を習っていて良かったと思ったことは無い。


その時麻里花が10歳で俺が17歳だった。


麻里花もいきなり引き摺られて怖かったのか俺が引き離し警察を呼び落ち着いた頃になってくっついて来た。


桜おばさんも直ぐに来てくれたのだが俺の手が開くと真っ先に俺に飛び込んで来てギューっと、くっつくと泣き出した。


「彩人くん、怖かったよぉ。グズッ、ふぇぇーん」


思いっきり泣いたあと


「助けてくれてありがとう!」

そう微笑んでいた。


助けられて良かったと思った瞬間だった。


そんな回想をしつつ。


「じゃあ明日一緒に買い物行くか?最近出来た大型アウトレット行きたいと言ってただろう?」

「うん!すっごく広いし服もあればキッチン用品のアウトレット店が気になってて行きたかったんだ!」


「よし、じゃあ明日ドライブがてら一緒に行こう。」


「やった!彩人くんありがとう。今週仕事忙しかったんだよね?大丈夫?」


「この週末一緒に出かけるために前倒しできる仕事をしていたんだから週末は大丈夫だよ。」

そう微笑んで赤信号で止まった時に目線を合わせて頭を優しく撫でた。


そうすると頬を赤くしながらも

「ありがとう。無理してないなら連れて行ってくれると嬉しいよ。」

そう可愛く笑っていう麻里花。

麻里花の笑顔が見れるなら何でもしてしまうと思う。

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