【完】Angel Heart
それでもいいと思ってた   Side:湊
ダブルデートの帰り道。

すっかりネオンに溶け込んだ街並みの雑踏の中。
太陽なんかとっくの昔になくなって、少し寒い風が吹き始めてきた時。


告白を、しました。

なんか、あのムードなら言える気がして。


でも、言った後で、ヤバかったかな?とも思ったりして。




「実楽、心の準備出来てなかったよなー…てか、そりゃ当たり前か…」




告白した後、そりゃもう、実楽はほとんど「コッチ」にいなくて。


会話らしい会話も出来ないまま、家に送り届けてしまった。




しかも。




返事は急がないとか、格好いいこと言っちゃって。



本当は、今すぐにでも…。

喉から手が出るくらい、「YES」の返事が欲しいと思ってるくせに。


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