このクズ男に更生をっ!
クズ男の日常
ここは日本の首都「東京」

日本で最も都会の町である。

そして俺はこの大都会に住んで7年ぐらいになる。

今日も朝からこの街は人が多くて・・・とにかく人混みウゼェ・・・。

俺は人混みの中を歩いて大きなお店の前にやってきた。

しかし、その店の前には約100人くらいの人が並んでいた。

ここの店は相変わらず並びが多いし、客層が悪い。

先頭でバカ騒ぎをしている不愉快極まりない集団10人は・・・いわゆる軍団と言われるチンピラ共の集まりでDQNだ。

列の真ん中にいるスーツ着た中年のおっさんはサボリーマン真中と言われている狩られる者。

職場では偉い人でかなりの有能との噂だがたまにサボって朝の並びに来ては諭吉をお店に寄付しちゃう愚か者。

そして・・・目の前にいるデブ眼鏡がオタクの発寒(ハッサム)と呼ばれるニートだ。

親が資産家の様で働かなくても湯水の様にお金が沸いてくるとかなんとか・・・正直羨ましい。

今日も相変わらずバカ面した常連を眺めて俺は開店時間を待っていた・・・とその時だ、後ろから人の気配がした。

俺は振り返るとそこには身長190センチくらいの大男がいた。

「よう!蓮じゃねーか!おめぇもポセイドン狙いか?」

何が「よう!」だよ。この並びでポセイドン取れるわけねーだろバーカ!・・・と心の中で言う俺。

この男はGOD後藤と呼ばれるチンピラだ。

俺はなぜか、この男と仲が良い。よく話をしたり飯食いに行ったり、キャバクラ行ったり合コン行ったりしている。

「後藤・・・わりぃが今日はお前に構っていられねぇんだ。今日は勝たねば・・・生活が出来ねぇんだ」

「だろーな!だってお前、蓮ちゃんの癖に普段から連チャン出来てねーもんな!」

とバカ笑いする後藤。

コイツ、マジで殴ってやりたい。連チャンしねーのはたまたま、ツいてなかっただけだ。そろそろ流れが来るんだよ、俺の確変がっ!



「そろそろ開店でーす!」

可愛い女店員がそう言うと並んでいた常連達は急に勝負の顔に変わる。

コイツら今さら勝負モードとか遅過ぎる。俺は常日頃から勝負モードだぜ?

「うっひょお!ポセイドンにダッシュすんぞぉ!」

そしてコイツは相変わらずうるせぇ・・・GOD後藤のバカ。

無理だ、最後尾でポセイドンは無理だ。


・・・と心の中で後藤をバカにしている場合じゃねーや、さあ、お店に入って連チャンすんぞ。
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