泥酔ドクター拾いました。
「それならよかった。素敵な話をありがとう。おやすみ」

安心したような小さなため息がひとつだけ聞こえてくると、先生の声色はとても優しい。

私の背中を、大和田先生の大きな手が2回ほどポンポンと優しく叩き、先生は寝室を出て行った。


今日は、先生の色々な表情を見てしまった。
笑顔も、心配そうな顔も、照れて真っ赤になった表情も。
それなのに、まだ大和田先生の笑顔もまだ見たことない顔も、いろんな表情を見たいと思っている。

私、大和田先生にどんどん惹かれていっている。


急に静まり返った真っ暗な寝室で、私は大和田先生のことばかり考えながら、いつの間にか重たくなってしまった瞼をゆっくりと閉じたのだった。


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