温かい絆を教えて
2
4年前12月

クリスマス前。
通っている短大の門を入ったところで、よく知った声が聞こえる。

「マイカ、おはよう」

振り向くと小走りのヒナタを見つけ、足を止めて近くに来るのを待った。

「ねぇ、マイカ、クリスマスイブはうちで彼氏彼女いないメンバーで鍋しない?
さすがにその日合コンは無理でしょ?」

「ヒナタの家?」

「そう。アヤちゃんとコウタ君とその友達が来るから。
マイカも一人でしょ?」

アヤとヒナタは通っている短大の友達で、コウタは合コンで知り合ったけど、人が良すぎて友達になった近くの有名な大学に通う同い年の男の子。

「じゃ、行こうかな?
時間は?」

「5時半集合で。
手ぶらできてね、買い物しとくから割り勘、プレゼントなしね」

「わかった」







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