後輩なんて本気になりません!
バレてしまった



昼の休憩時間
携帯を見ると彩乃から着信が
2件も入っていた。


すぐにかけてみると
「陽菜 話があるんだけど
今日ちょっと会ってくれない?」
という事だった。


もしや バレた?
それしかないよね?


「何?急に」


「会ってから話す
仕事が終わるの何時?」


「5時までよ」


「それなら6時に 陽菜の会社の近くの
フラワーってファミレスで会おう
待ってるから早く来てよ」


少し早口の彩乃は怒ってる証拠
たぶん
バレたな。


「はぁ〜」思わずついたため息。


次から次へと問題だらけ
一難去ってまた一難。


「陽菜先輩!
それそこに捨てたらいけませんよ」


あっ・・・。


コーヒーの空き缶を
燃えるゴミ箱に捨ててしまってる。


「どーしたんすか?
いつも分別に1番うるさい先輩が!」


そうだね あたし
うるさいババアのように
これ捨てたの誰?
掃除のおばちゃんが困るでしょ!
なんて怒ってるな(笑)


「あ・・・龍馬・・・
ちょい考え事してて」


「考え事ですか?」


「穏やかな日はなかなか来ないなぁ〜と
思ってね」


「ますます気になりますねぇ
何があったんですか?」


「いろいろ・・・
避けては通れないことがね」


「もー!なんですかぁ!
はっきり言いましょうよ
うん?それとも聞いて欲しくて
わざと謎かけのように
言ってんですか?」


「違うよぉ〜
自分の頭の中さえも
整理つかないの!
もぉ〜ほっといて!」


「ほっといて?
はいはい わかりました」


龍馬はめんどくさそうに
あたしに言ってその場からいなくなった。



< 41 / 87 >

この作品をシェア

pagetop