バックハグは恋の始まり!?
私のまわり

会社への通勤途中には私の憧れのお店がある。

今日もショーウィンドウのマネキンはオフショルにミモレ丈のかわいい花柄スカートを身につけている。

かわいいけど、大人っぽさも兼ね備えてるお洋服たち。

すらっとした女の子なら、よく似合うんだろうなぁ、といつも思ってしまう。



「あー、、華奢になりたい。」

気づけば、切実な想いを呟いていた。


私は特に太っているわけではないと思う。

でも、お世辞にも華奢とは言えない。

痩せてるわけでもないのに、150cmという低身長のせいで華奢とはほど遠い。


私、藤本 花奈(ふじもと かな)23歳は企業向けに大型のコーヒーメーカーやエスプレッソマシンなどを開発・販売している会社で営業補佐をしている。



私のフロアの女性たちは、とにかく「守ってあげたい!」と思わせるような可愛さ&華奢ぐあい。

その上、かっこいい営業職の方達と同じ階で働いてるためか、皆バッチリメイクで働いている。


お昼休み中に完璧にメイク直しをして、常に完璧な状態を保ってる。

それだけじゃなく、すれ違った時には香水のほのかないい香りもしてくる。

まさに女性の鏡として、尊敬したくなるような方達ばかり…


実際に営業職の男性と営業補佐の女性で結婚した方達もいるし、なんてたって、我が営業職の男性にはイケメンが多いから、女性陣に気合が入ってしまうのも頷ける。

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