S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。
♡庶民と王子の出逢い
そして、次の日。
当然、防弾チョッキなど優れた物を用意出来るわけもなく、私はヒヤヒヤしながら登校した。
「……あれが、あの椿様のストーカー!?」
「どんな手を使って推薦状を奪い取ったのかしらねぇ」
なんて失礼な人達の集まりなんだ……。
ちょっと待ってはくださらないだろうか?
誰も私と椿の幼少期を聞いてはくれないのか。
決してストーカーじゃない!!
そもそも椿と私の出会い方だって、相当失礼なものであった。
────それは5歳の頃。
おじいちゃんの残したお店を継ぎたいと言った両親とともに、古いお店のあるこの町に越してきたことが始まりだ。