イジメ.COM
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その後あたしは蓮に相談をし、2人で校長室へと出向いていた。


黒い立派なソファに座ると緊張で心臓が爆発してしまいそうだった。


でも、蓮と一緒なら大丈夫だ。


「で、話はなんだい?」


白髪頭の人が良さそうな校長はそう聞きながらあたしたちの向かい側に座った。


「《イジメ.com》についてです」


蓮が真っ直ぐに校長を見てそう言った。


「ほう……」


校長はコーヒーをひと口飲んであたしたちを見る。


その目に深く刻まれているシワは一体何を見ているのだろうか。


「俺の友達が特別な人間に選ばれました」


「それは素晴らしいね」


校長はそう言って笑顔になる。


けれど、目だけは笑っていなかった。


「だけど、ターゲットはその子の恋人だったり友人なんです。自分の大切な人をイジメるなんてできません」


蓮はキッパリと言い切った。
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