決断は一瞬、後悔は一生
この言葉がどれだけ嬉しかったか。お前の微笑んだ顔が俺に向けられるほど幸せな時はなかった。




お前が俺に微笑んでいるこの幸せをもっと感じたくなって俺はお前を抱きしめた。





力強く。





お前は俺に笑顔しか見せなかった。



毎日、毎日。





でもお前は、俺の知らないところで泣いてたんだな。




俺はそれに気づけなくて。




後悔した。





俺はお前が俺に隠れて泣いてることを知ったとき、俺はお前に謝ろうと思った。





あの時、俺が早く謝ってれば俺は・・・・




俺がお前に謝る前に、神様は俺を連れて、お前の離れた場所に連れてった。



俺は神様を憎んだ。




俺はお前に言いたいことがあんのに。



謝りたいことがあんのに。




なんで後悔だけ残して俺はお前のもとを離れた場所に連れて行かれないといけないのか。





俺はお前にもう一度会えるなら。




謝りたい―。





「俺が幸せにすることができなくてごめん。あと、・・・・」





お前と話したのも、お前を抱きしめたのも、お前と居たのも、あの日が最後だった。





俺が愛おしいお前の笑顔を見ることもあの日が最後だった。







            ―これは、お前と俺の恋物語。―
< 8 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop