哀しみの最果て
宮部は大きく息を吐いた。


「渡良瀬会。」


「え?」


「渡良瀬会が一枚噛んでそうなんだよねぇ…。」


日野の表情も歪んだように見えた。


「でも、渡良瀬会が絡んでいるならお父さんに話ししてみればいんじゃない?」


宮部は困ったように頭を掻きながら「聞いてみるかぁ」と呟いた。
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