俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~
2人は朝食を一緒に作ると、ダイニングテーブルの席に着いた。
今日は洋食だ。
大輔はパンに手を伸ばすと、おもむろに聞いた。
「塔子、今度実家に行かないか?」

「実家?」

「俺たちの。お前、俺に会わないためにずっと帰ってないんだろ?おばさんもおじさんも寂しがってるだろ?」

「そうだよね……」


(確かにこの10年ほとんど帰ってないな……電話はちょくちょくし、安否確認はしているけど。仕事も忙かったし、すぐに帰れる距離でもなかったし……言い訳だな)
そんな塔子の考えてることなどお見通しのように、大輔は微笑むと、

「もう、帰ってもいいだろ?俺と一緒に帰ろう?きちんと、おじさん、おばさんにも塔子と付き合ってるって挨拶したいし」

「だいちゃん……」

「昔は反対されたけど、今はされる理由ないだろ?」

「うん……」

「今度の長期休み、な?」
ポンと塔子の頭に手を置いてから、そのまま手を滑らせて頬に触れた。

塔子も大輔の手に自分の手を重ねた。
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