俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~
「ああ。だからもう一度言って」

「え?嫌だよ。恥ずかしい」

少し照れたように、大輔から目を逸らした塔子の顎をグイっと大輔は自分の方に向けると、

「もう一度言え!」
急に命令口調になった大輔に、こうなったらどうやっても逃れられない事が解っている塔子は、キュッと唇を結んだ後、

「……だいちゃん、チューして?」

少し照れたように言った塔子に、大輔は満面の意味を浮かべて、
「塔子!大好きだよ……」
甘く耳元でそう言うと、塔子の後頭部をグイっと引き寄せると激しく唇を奪った。

「……んんっ!!……ちょ……っと……」
いきなりの激しいキスに、塔子は驚いて目を見開いた。

「黙って。口開けて……」
大輔はそれだけ言うと、塔子の唇をこじ開けると塔子の口内に攻め込んだ。
塔子の舌を絡めとると、これでもかと、激しく口づけた。

(何?なんでこんなキス?)
塔子は一瞬混乱したが、そんな疑問も吹き飛び大輔の首に腕を回した。

しばらく、キスをした後、
蜜を含んだ甘い声で、
「塔子が好きだよ。他の男の前でチューしてなんて言うなよ」

息継ぎもままならないキスに、ぼんやりと大輔を見上げた塔子に、
「あーあ。大人の女の顔しちゃって……。やばい。その色気」

ぎゅっと塔子を抱きしめると、塔子の耳元で、
「これが、本当はあの時塔子にしたかったキス。あの時、こんなキスしたら塔子どうしてたんだろうな?ちょっと見てみたかったよ」
ニヤリと笑った大輔に、塔子は「もう!」と言った後、二人で笑いあった。
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