俺様室長は愛する人を閉じ込めたい～蜜愛同居～

「あのね、あれからもう何年たったと思ってるの？あたしはもう子供じゃないの。あの頃の塔子はいないの。」
塔子はつい、昔のようにタメ口になっていた。

「塔子は塔子だろ。」
千堂は、真面目な顔をして言った。

「それに、お前とはずっと一緒に住んでたような物だろ？なんの問題があるんだ？こんな誰でも侵入できそうな場所に一人で住まわせておいたら、俺がおじさんやおばさんに顔向けできない。」

「なんでそうなるの？あたしに何かあったとしても、あなたに関係ないじゃない。」
塔子はもう頭がパンク寸前だった。

（－　なんでこんなことになるの？どこまであたしの人生を翻弄すれば気が済むの…。やめてよ…。あの頃のあたしにはもう戻りたくないの。あんな、あなたしか世界にいないみたいなバカな自分には。）

塔子は、涙が溢れ出そうなのをなんとかこらえていた。

「なんと言おうが、俺はお前を見守る義務があるから。」
それだけ言うと、千堂は玄関に向かった。

「週末、予定しておけよ。逃げるなよ、塔子。俺が出たら、鍵きちんと閉めろ。」
それだけ言うと、パタンとドアが閉まった。

塔子はその場に座り込んだ。