葉月と再会して一年が過ぎた。
会えなかった十年が懐かしく思えるほど、充実した日々が続いている。
もう片時も離れたくなくて、一緒に住むようになった。


葉月はおじさんの借金もまだ終わってないし、迷惑をかけると言って乗り気じゃなかった。
まだ結婚するわけじゃないし、問題ないだろうと説得しても納得しない。
それを見かねた佐川さんが、おじさんの借金をもう一度見直すと、完済は見通しがついていた。


住む家は決まっていた。
俺の実家の隣。つまり葉月の住んでいたあの家だ。
老夫婦は田舎暮らしをするということで借家として貸し出したのだ。


庭も内装もあの頃のまんまとは言えないが、思い出はそのまんまだ。
三人で遊んだ公園も、通学路も…。