夜空の星は月とともに瞬く
第13章 何もかも
『もう、どうすればいいのかわかんないよ…』



病室に戻った理帆は、窓の外を眺めながら呟く。


あの、最悪な日からどのぐらい経ったのだろう。



宗一郎さんのところに、もうそろそろ荷物が届いてもいいはずなのだが、届いただろうか。


あの日の思いが全て書いてあるあの紙と共に。



【宗一郎さんへ
この手紙を読んでいる頃、私はもうこの世にいないと思います。まあ成功したらのことですが。…私が煌翔の姫になったことは、どうせ知る必要がなかっただろうしと思って知らせていませんでした。それが仇になってしまいましたがね。いつ、どこで歯車が狂ったのかは私にも分かりません。生まれてきた時からなのか、つい最近なのか。私がする予定のことは絶対に後悔しないと思います。あそこまでしないとわかってくれるような人じゃないので(笑)とにかく、もしも今、煌翔がバラバラで大変なら、助けてあげてください。私にはたぶんやりたくても出来ないし、恐怖が勝ってしまい、まともに話すこともできないと思います。最後まで、恩を仇で返すような真似をしてごめんなさい。また、会える時が来たら嬉しいです。
浦河 理帆より】













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