(完)嘘で溢れた恋に涙する
体育大会
それから時が経つのは早くて、今日は体育大会当日。



涼しくなるのを期待してたけど、完璧に裏切られた。



ここ、数週間で一番のいい天気だとか。



雲ひとつない青空が頭上に広がる。



午前の競技が終わって、各自自分の家族と昼食をとるようになっているため、生徒はみんな運動場を家族を探してうろうろと彷徨っている。



私は、お母さんが来てくれる…はず。



おばさんにまた何か因縁つけられてなきゃいいけどなあ。



そう思いながら、いつもと同じように理玖と美結の間に挟まれて歩いていた。




「あっつー」



「由姫大丈夫か?」




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