蜜月なカノジョ(番外編追加)
第一章
蜜・月・生・活
「杏ーーー、ただいまぁーーーっ!!」
バタンと聞こえてきた音にパブロフの犬の如く立ち上がる。
「ナオさん、お帰りなさいっ!!」
「杏ーーー、会いたかったわぁ~~!!」
扉が開くと同時にムギューーッと凄まじい抱擁を受ける。
私よりもうんと背の高いナオさんに抱きしめられると毎回顔面に豊満なおっぱいが食い込んできて、気持ちいいけど正直息苦しい。ぐぇっ。
「あーーもうっ、杏に会えないと寂しくて寂しくてっ!」
「あはは、3時間前まで一緒にいたじゃないですか~」
「1分でも1秒でも離れるのが耐えられないのよっ。杏は私と離ればなれになって平気なのっ?!」
「あはは、そりゃあちょっとは寂しいとは思いますけど、でもこうやって帰れば会え…ぐぇっ?!」
「あぁっ、杏ってばどうしてそんなに可愛いのっ!! もう、ほんとに大好きよっ!!!」
全くもってこっちのペースなどお構いなしの杏さんの猛烈な溺愛攻撃は今日も続く。
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