私と結婚してください。
第5章

スポーツの秋。




━━━━夏休みも明け、秋めいた10月

季節はすっかり秋!!


めぐがきて、最初はかなり焦ったりもしたけど、頼くんに『ライバル心を持つ』というアドバイスをもらってからはまぁなんとかやってきてはいる。

というか、頼くんが気にかけてくれていたりとか、凰成がとにかく私に優しくなったこととか、以前なかった対応が今あるおかげで私も楽しく過ごせている。


竜司くんからのよくわからない告白も、今となっては絶対に冗談だったでしょ、と言いたくなるくらい元通りだし
なんか竜司くんとめぐがすごく仲良くなってて、ちょっとカップルみたいに見えるくらいだし。

とにかく平和な夏休みになり、無事2学期も1ヶ月を終えた。

……だけど


「もう10月なのに、神楽にいると全然実感がない。」


神楽にずーーっといて全く外にでない竜司くんとめぐ。
あんなに外に出たがってた竜司くんも全く出掛けなくなったのもあって、めぐがちょっと退屈そう。


「あー、確かにここにいると外の空気とかもわかんないよね。
窓の外も校内だし…」


それに比べ、私と凰成は毎日ランチは外へ出掛ける。
テイクアウトしていつもの場所で、雨が降ればいつものお店で、って
よっぽど嵐じゃなければ毎日外へ出掛けてて、私はなかなか楽しい毎日を送れている。


「希依は毎日出掛けられていいね…」


「んー、まぁ…
めぐから竜司くんを誘ってみたら?」


「めんどくさいんだって~」


そしてこれから体育。
私とめぐはすっかり元通り、普通に一緒にお着替え。

そもそも気まずかったのは私だけだったし。


なんていうか……
凰成があの頃と違って私優先にしてくれてるから、もう全然平気になったんだ。



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