和真さんのエスコートで、パーティー会場に足を踏み入れる。
外資系高級ホテルの大ホールは、ハイブランドのスーツやドレスを着た人たちで溢れている。
天井からぶら下がるたくさんのシャンデリアが眩しいほどに輝き、人の多さで立ち眩みそうになるほど、別世界の光景が目の前に広がっている。

その中で、私をエスコートする和真さんの存在は、圧倒的に異彩を放ち、たくさんの視線が集まる。
その視線は自然と、隣を歩く私にも突き刺さり…。

「隣の方は彼女かしら?」
「随分地味な方よね」
「仕事関係の方じゃないかしら?」
「あれだと私たちにもチャンスありそう」

勝手極まりない言葉の数々が私の耳に入ってくる。
わざと聞こえるように言っているに違いない。

パーティーといえば聞こえはいいけど、私は嫉妬などのどす黒い空気、腹の中の探り合いのようなものを感じてしまう。

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