イケメン部 〜第2巻〜

其ノ弍

澪和はその場に立ち竦んだ。



「お前さ、最低すぎじゃない?」


「楠見先輩には関係ねぇっすよ」



澪和を挟んで2人が言い合う。




どうしよう…

御影先輩の所に戻らなきゃ…




澪和はこの場から逃げ出したかった。

自分のせいで伝統部がバラバラになるのが嫌だった。



「てゆーか、部室にもまともに顔を出さなかったくせに、こーゆー時は来るんすね、ありえねぇ〜」



西条は嘲笑する。

楠見は腰に手をあて、首を傾げる。



「お前さ、いい加減海空がお前に興味ないって気付けよ」

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