私を溺愛してください!
2.枯れた女に水と言う名の愛情を
私は恐る恐るイケメンであろう男の寝顔をツンツンしてみた。

パチッ!!

ビクッッッッッッ!!

ツンツンしたのをいいことに、男がパチッと目を開けて、私は目一杯体をビクつかせた。

そんな事はお構い無しに、男はふにゃぁっと、笑みを浮かべた

「…おはよ」
「…お、お、お」

おはよ、と返すこともできず、私はオットセイのような言葉しか出ず。

男はクスクスと笑って、私の髪を撫でなでした。

い、いゃゃゃゃゃぁ!

こんなことをされたのは、いつぶりだろうか?

私は顔を真っ赤にして、固まる。

「…昨夜の事、覚えてる?」
「…へ?」

突然現実に引き戻されて逆にポカンとなる。

「…俺が言ったこと、したこと、覚えてる?」
「…」
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