悪役令嬢の華麗なる王宮物語~ヤられる前にヤるのが仁義です~
甘美なキスに夢中で気づかなかったが、レオン様は私の服を脱がして、この先に進もうと考えているようだ。


『存分に愛してください』とは言っても、今ここで破瓜を迎えることまでは承知していない。

慌てて彼の胸を押して「この先は、婚礼の後にーー」と止めようとしたが、再び唇が重なって、拒否の言葉を封じられてしまった。

至近距離にある青い瞳には色が灯され、息遣いは速く熱く、レオン様はどうにも欲情を抑えきれない様子である。

ついに胸をあらわにされて、柔らかな双丘を揉みしだかれた。


愛しいレオン様の手は決して嫌ではないけれど、今は困るわ……。

合わせた唇の隙間に甘い吐息を漏らしつつも、焦る私はなんとか止めなければと思案する。

彼の唇が胸の頂へと移動して、発言の自由を取り戻したら、思いついたそれを急いで口にした。


「聞いてくださいませ。王城を出る前に、グラハムさんがレオン様を捜して、わたくしの部屋に来ましたの」


話しかけても私の胸から顔を離さずに、「うん。それで?」と彼は相槌を打つのみ。

尖らされた頂を軽く吸われて「ああっ」と甘く呻きながらも、私は流されまいとして言葉を続ける。


「グラハムさんは、レオン様が夜這いしに来たのではないかと考えたようですわ。ですからわたくし、少し怒ってしまいましたの。レオン様は正式な結婚を待たずして、そのようなことをなさいませんと言いました」
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