「明けましておめでとう、夢希ちゃん」

「うん…おめでとう」

1月2日ーーただ年が明けただけのお正月の何がおめでたいんだか、いまだによく分からないあたしは、小野さんと初詣に来ていた。

この考え方が、そもそもひねくれているのだろうけど。

あたしと小野さんの家から遠くないこの神社、そこまで大きくはないのだけど、今日は初詣客でいっぱいだった。

ちらほら屋台も出ていて、夏祭りのことを思い出す。

浴衣を着て、ロウと待ち合わせしてーーリョウくんに、告られたんだっけ……。


「夢希ちゃん、絵馬買おうよ!」

「うん」

順番に参拝を終えたあたしたちは、御守りや絵馬が並んでいるところに来ていた。

巫女さんたちが、忙しそうに、でも丁寧に相手をしてくれた。

神社の巫女さんたちは、以前はとても神聖な人たちなのだと思っていたけど、実際には巫女姿をしているだけのアルバイトが多いと知ってから、一歩引いて見るようになったあたしだった。

「…」

あたしって、いつからこんなにひねくれた性格になったんだろう……。


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