私の恋愛〜Love of prohibited〜
雪菜について
チュンチュン…。
朝になると、スズメの鳴き声が朝のお知らせのように聞こえてくる。
『うわぁ〜』
私は家を出た玄関前で大きなあくびをした。
いつも変わらない光景でアスピラスの中心のところでは、街の中心者でもある人がマイクをもって大きな声を出して喋っている。このアスピラスの人々は、その人のいいなりだ。この街の中心者は『瀬川 拓実』だ。…そして、私の父。私の父は、アスピラスの王。そして、私はその娘だから姫だった。私の母は、知らない。父からは『母はもう亡くなった』と言われた…
私が父から逃げてきた理由は、あの人の生活に耐えれなかったからだ。今、思い出すだけで心が痛む…。
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