大きな星の奇跡を
檻の中
ずっと嫌で嫌で堪らなかった家庭。

それは、大人になるにつれ募っていった。

私の家は所謂、貧困家庭で、母親はギャンブル依存症、父親はアルコール依存症と、典型的な毒親のもと、3人兄弟の真ん中っ子として育った。

父親は先天性の心臓病を患っている為、中々働けず、家族世帯で生活保護を受けていた。

母親も脚の関節症を患い、尚更社会復帰への機会が遠退いていく。

生活保護を受けた状態で働きに出ると、働いた収入も保護費の収入になってしまうため、2人とも社会進出を戸惑ってしまうのだろう。

私もアルバイトを初めてから、その事を理解していたので、出来るだけ家の生活費に入れるようにはしていた。

同時初めてのアルバイトは、高校の時。

勿論、通信費と僅かなお小遣い程度しか稼いでいない。

母親は、数千円程度しか残らない私の懐から、まだ足りないからと、生活費とは別に、さらに貸し借りを繰り返した。


自立を目指す娘と、ギャンブル依存症の母親とのやり取りは、就職が決まってからも果てしなく続いていった。







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