リオくんとの距離は、ベランダから10センチ。
*ドキドキの試合観戦









そして土曜日の朝。



ピピピッと鳴ってるアラームを止めると、ベッドの上で眠たい目を擦った。



すると、カーテンの隙間から朝日が差し込んでいるのが見える。



朝だ。リオくんのこと、起こさなきゃ…。



むくりと起き上がりベッドを出ると、ベランダのカーテンをシャッと開けた。



「あれ、いない……?」



だけど向こうのリオくんの部屋のベッドに、リオくんの姿はなかった。



それどころか、部屋にもいなくて。



リオくん、一人で起きて準備したの?



いつもは土日の部活だって、



「ナナ!明日部活だから7時に起こして!」



とか言って、一人で起きれたことは1回もなかったのに。


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