それから何日か経って、経鼻栄養だったものが普通の食事に変わり、上体も少し起こすことができるようになった。

昨日は体調がよかったと思ったら、突然脈が乱れて飲み薬や点滴のバッグが増える日もある。

だけど、主治医である風間先生が必ず毎日2回は診に来てくれたから、それだけで私の気持ちは安定していた。


長い間寝ていたから体力は弱っているらしく、うまく歩くこともできない。

そのリハビリもちゃんとしないと退院できないということで、入院は思ったよりも長くなりそうだ。


ある日、たくさんの検査をしたあとに、風間先生は神妙な面持ちで私の病室へ入って来た。

「…主治医として、凜に言わなきゃいけないことがある。
病状も少し落ち着いたから、今言うよ」

不安は募ったけど、覚悟を決めて首を縦に振った。