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 昨日は酔いがさめるのを待ち、彼と社用車で私の自宅から生活に必要なものをひと通り持ち込んだものの、緊張しっぱなしで過ごした。

 夜は絶対に襲われる……そう思っていたのに、何事もなく一夜が明けた。


 花火大会の夜は、本当になにもなかったらしい。
 ただ、彼の欲は駆り立てられていたようで、脱がされたことだけは聞かされて、思い切り頬を叩きたい気分だった。
 だって、それってつまり、身体を見られているわけで……。



「おはよう……起きてたんだ」
「っ、お、おはよう、ございます」

 十一月下旬の朝、キングサイズのベッドの中はとても温かい。
 だけど、彼の腕の中での目覚めは、すこぶる心臓に悪いと思った。


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