「赤尾真央さん、改めてよろしく。早速だが、次回のデートは一月末になると思う」

ハーァ? とバカ丸出しの顔になったのは、私だけではなかった。

「お前、それどういうこと? 一月末って言ったら、ほぼ一ヶ月後だろう」

慌てて訊ねたのは真斗さんだった。

「仕事だ。年末年始立て込んでいる」
「って、正月休みは!」
「海外へ飛ぶ。各支店へ年始回りだ」

呆気にとられていた土田さんが、おもむろに口を開く。

「葛城さん! 貴方、付き合う気あるんですか!」

どうやら、凄く怒っているようだ。さもあらん。

「私はずっと赤尾さんのお世話をして参りました。本交際まできたのは初めてで、どれほど嬉しかったか」

やっぱり、先ほどの力強い祈りは、私の思い過ごしではなかったようだ。

「それを……それを貴方は踏みにじるのですか!」

土田さんはヨヨと泣き出さんばかりだ。
ここまで心配されていたなんて……感謝を通り越し、自分が情けなくなる。

「土田さん、心配には及びません。デートせずとも、最終ゴールは結婚に違いないですから」

何度も言うが、その自信はどこから来るのだ!