新年明けまして、私達付き合うことになりました
第一章
2


「あーあ、みんな彼氏と初詣かあー」
 時刻は午前0時を過ぎ、新年を迎えたが、私はひとり。彼氏はいなく、神聖なる巫女(みこ)さんのアルバイトの予定がビッシリ。友達は彼氏と初詣やらなんやらで羨ましい。
「あーあ、みんなは今頃彼氏とイチャイチャしてるんだろうなあー」
 バラエティ番組のテレビを見ながらみかんを食べる。今年は収穫量が少なく値段が上がったみかんを大事に食べる。
 1時間ぐらいそうしていると、うとうとと眠くなってきた。
「午前9時からバイトだから、もう寝よう」
 寝ようとすると、スマホがなる。なる、そしてまた、なる。何度もなって「何事か」と驚いたが、友達からだった。
『A happy new year!』
『あけおめ~』
『今、彼氏と初詣中』
『彼氏の部屋で……むふふ』
『新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします』
 などなど。
 友達からのメールを読み終わり、ようやく眠ることができた。





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