Dark-
姉御の弱み3。
〈in保健室〉

Yuto side

あれから、1時間が過ぎた。
真美は、起きる気配がない。
養護教諭の加藤先生が言うには、色々抱え込み過ぎてるのに本人が気づいてなくて、限界を越えちゃったんだろうって。

すると、突然彼女が苦しみ出した。
慌てて駆け寄ると...




真美「...(ハァ...ハァ...)
ゆうと...ごめん...。」




ん?俺?
いや、俺はなんもされて...。


そっか、違う"ゆうと"くんか!
"ゆうと"くん、ごめんって!
許してあげて!





真美「...(ハァ...ハァ...)
ごめん。
俺...ゆうとを...守れなかった...。

(ハァ...ハァ...)
...(ガバッと起き上がる)」
祐叶「わあっ!!!!(だいぶ驚く)」
真美「...。

(ハァ...ハァ...。)...?

...ゆうと...。(涙目)」
祐叶「...ん?
どうした?」
真美「...(勢いよく泣きながら祐叶に抱きついて)
良かった!...良かった!!」
祐叶「...良かった?

何が?」
真美「...!?


...俺...今...祐叶が...。」
祐叶「俺が...?」
真美「死ぬ夢...見たから...。


ごめん。」
祐叶「...そっか。


...謝ることねぇーよ。
そんなに...辛かった...?」
真美「...!?



...うん。
祐叶が...居なくなったら...俺...」
祐叶「...(微笑)


大丈夫!
俺はお前の前から居なくなったりしねぇーから!」
真美「...。




ありがと。」




Yuto side
彼女は、子どものように泣いていた。
強がっていた彼女の、本当の姿だった...。
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