チェンジ! ~僕に恋して君を愛する~
奥さんと「初」対面
きつい・・・。
なんでこの団地にはエレベーターがないんだよ・・・。
それより、「りげんさん」は、階段を上る程度でバテる体力しかないことに、僕は少々ショックを受けてしまった。

全く。さっちゃんとイタすスタミナはあるくせに。
やっぱりこのガタイの良さは見かけ倒しだ。それも崩れてるし。
それに右膝も痛む。半月板を損傷したことがあるのか・・。
この人、自分の体を全然労わってなかったんだな。

僕はちょっと悲しくなった。
これも同姓同名から来た同情か?

そうこうしているうちに、4階に着いた。
ドアを開ける前に、僕は息を整えた。
息を整えながら、ズボンのポケットに手を入れて、鍵を探した。

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