オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
ビンタした相手はまさかの!
翌朝

私の目は見事にぷっくらと腫れていた。昨夜、見ず知らずの男性の頬を思い切りビンタした後里香子に支えられるよう店を出た。

その後、押さえていた感情が湯水の様に溢れ出し私は泣きながら帰った。

「あ~~あ。行きたくないな」

鏡に映った腫れぼったい目を指の腹で触りながら溜息が出る。

でも休むわけにはいかない。私は濡らしたタオルをラップでくるみレンジで温めそれを目の上の乗せた。

そういえば昨日、お金払ったっけ?

あの時は感情的になってたから支払いのことなど頭になかった。

もしかして里香子が立て替えてくれたのかな。だったら昨日のお詫びも兼ねて今日のランチは私がおごらねば。

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