翌日タビィの鳴き声で目が覚める。

イブキの

「シー、先生起きちゃうでしょ。お腹空いた?」

とか家族のような会話をしている。


参ったなあ。

目が覚めた途端そんな会話が聞こえたら、

いつまでも聞いていたくなりそうだけど…

僕は目頭を揉みながらベッドから起き上がり、ドアを開けて

「おはよう」と不機嫌な顔をつくっておく。


「お、おはようございます!起こしてすみません!」

とイブキが僕に挨拶している。

僕はついでにタビィを抱き上げて挨拶すると、

にゃあにゃあと訴えるように鳴いている。


「冷蔵庫自由に開けて使っていいよ。
君も猫もお腹が空いたんだろう?
毎日夕方連絡するから…無くなりそうなモノを教えて…」と言って洗面所に入っていくと、

パタンと冷蔵庫を開ける音がして、

「タビィのミルクと、牛乳呑んでいいですか?」

とイブキの声がする。僕がわざと黙っていると、

「…自由に使いまーす」

と独り言のように言ってタビィにご飯をあげるようにしたみたいだ。

僕がヒゲを剃り終わってキッチンに戻ると、

タビィはご飯のお皿に顔を突っ込み、

キッチンでイブキは腰に手を当てて牛乳をコップになみなみ注いでゴクゴク飲んでいる。

うーん、お腹大丈夫?

これから朝食を食べる予定なんだけど…


「えーと、僕は食事を作るけどイブキは食べる?」

「朝ごはん…作るんですか?」と言いながらハッとして、

「今、お腹がいっぱいです…」

と悲しそうな声を出した。

僕はおかしくなってクスクス笑いながら、

「今日はまだ熱は下がってもバイトにに行けないよ。
だから、お腹が空いたら食べなさい
君は朝ごはんって食べないの?」

「えっと、牛乳かバナナです。」

「…ちゃんと食べる習慣を付けたら?
君、細すぎるんじゃないかな…」

「先生は痩せてる女の人は嫌いなの?」

「…胸も、お尻もちゃんとあるほうがいいと思うけど…」

「じゃあ、毎日食べます!」

きっぱりと頬を染めながら言い切るイブキを
僕はビックリした顔でみる。

「あ、そう?」

いや、食べた方がいいと思うよ。細すぎるし…


イブキはいそいそとキッチン入ってきて嬉しそうに手伝いますと腕まくりをしている。


でも…僕には尻尾をピンと立てて飼い主の足元をグルグル回る猫に見える。


イブキはわかりやすく僕が好きになって来ているらしい…

ちょっと

困るかな

…19歳も年下だぜ

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