一緒に暮らすようになって、そんな鍛冶君の優しさに何度も触れたから分かる。

誰よりも周りの事を見ていて、誰かの為にどんな事も惜しまずやってくれる人。

そんな素敵な人。


ふふっと笑った私を見て、鍛冶君は照れたように笑って頭を掻いた。


「なんや、恥ずかしいなぁ。朝比奈さん、なぁ、褒めて」

「俺にふるな」

「なんやのん! っていうか、コッソリ志穂ちゃんの為に物干し竿直すとか、かっこよすぎ!」

「うるさい」

「ええ顔して飯の準備してた俺の立場ないやん!」

「あ~」

「ええとこばっか持っていって、ずるい!」


ワイワイと言い合う二人を、クスクス笑いながら見つめる。

本当にいい人達に出会えて、良かった。

ここに帰ってきて、よかった。


「頑張りましょうね」


そう言って、じゃれあう2人に微笑む。

こんな怪我、さっさと治さなきゃと思いながら、いつまでも楽しそうに話す2人を見つめた。