わたしはあなたにときめいてます

そして誰も居なくなり…。

お互いに鼻が触れ、見つめあう。


わたし達二人だけになった…。

ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン…。

「いつまでわたしを抱きしめてるつもりですか」

早くどいて下さいよ!!

わたしをそんなに見つめてないで…。

「俺にドキドキしてない…?」

ドクン。

「してません」

してます!!!

「君の体…熱いように感じるけど…」

「元々体温が高い方なんです」

熱いですよ!!!

あなたがドキドキさせたせいで!!!

「俺の事好き?」

「好きじゃないです」

男としてって意味ですよね?

会ってそんなに経ってないじゃないですか!!

「嫌い?」

「嫌いじゃないです」

嫌いだったら、抱きしめられたままでいますか…。

「好きでも…嫌いでもない…」

「はい。普通です。もういいですよね。行かないと」

彼の目がわたしの目から下に向けられ、彼の顔がわたしの顔に近づいて…。


彼の薄いピンク色の唇が触れた…。


わたしの…カサカサになった唇に…。


キ……ス?


彼の唇がわたしの唇から離れると、彼の唇が動いた…。


「俺と一生一緒に居てくれ…」
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