溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
再び目を開けるとあの人と視線があった。
なにか言いたげにじっと私を見つめていたが、すぐにふぃっと視線を逸らす。

……もしかして、いまさら後悔してるのかな。

晴れやかな気持ちじゃなきゃいけないはずなのに、また心の中ではぁっと小さくため息をついた。


あの人に腕を取られてチャペルを出ると、まばらな拍手しか起きなかった。
事情が事情なだけに仕方ない。


後日、できあがった写真を見ると、最高に幸せな日のはずなのに、酷く仏頂面の花嫁と無表情な花婿が写っていた。
< 3 / 248 >

この作品をシェア

pagetop