モテ期到来!?!憧れ上司とイジワル同期に迫られてます
モテ期なの?!?

上司ではなく男として

今朝はいつもよりバタバタだ。

服やメイク、髪型……いつも通りを心掛けていても、いつもよりお洒落を目指してしまう。

つい時間を掛けてしまい、バタバタの朝になってしまっている。


「あー、ヤバい。もう行かないと遅刻だ。」


慌てて部屋を出た。

小走りで駅まで行き、朝の通勤ラッシュに揉まれながら会社に向かった。

会社までの道のりも急ぎ足で向かう羽目になってしまった。

秘書課へ入り、軽く深呼吸をして呼吸を整える。


「珍しいわね、斉藤さんが時間ギリギリなんて。」


掛けられた言葉に苦笑いで答えた。

まさか今日の夜、榛名取締役と出掛ける為に『お洒落してきた』なんて言えない。


「いつもと雰囲気が違わない?」


鋭い突っ込みにも笑って返した。


「変わらないですよ。」

「そう?」


前の席の川島さんには絶対に知られる訳にはいかない。

だって川島さんは榛名取締役を気に入っているから。
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