雪と断罪とそして、紅
私の居場所【後編】
≪凌side≫



「クソ……ッ」




苛立って椅子を蹴り飛ばす。






何故、こうなった?




誰かがアイツを陥れようとしているのか?





叶花の奴か……?





「凌、荒れてるけど何かあった?」





紅斗と共にパトロールに出ていた江が帰って来て、荒れている俺を見て問いかけてくる。





「……浅井が叶花への暴行容疑で任意同行で警察に行った」





「「は!?」」




意味が分からないというように、江と紅斗はすっとんきょうな声をあげる。





「紅斗がそんなことするわけない!」





「そうだよね。てか、それって叶花の仕業なんじゃ──」





すると、デスクに置いていたスマホに着信が届く。






< 188 / 210 >

この作品をシェア

pagetop