ヴァンパイアの花嫁
< 足にナイフを刺せば感覚が戻る >



「本当……?」



< 本当だ >



その声は自信たっぷりだった。



シェリルの瞳は虚ろだった。



その声と会話したことにより、シェリルは操られた状態になっていった。


「この部屋にナイフはない……」



< あるぞ。そこの引き出しの一番上を開けるんだ >


言われるままに、手を伸ばしベッドサイドの引き出しの一番上を開ける。



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