ヴァンパイアの花嫁
「とにかく落ち着いてください」


ティナの背中をゆっくり撫でる。


しだいに落ち着いてきたティナをその場に残し、アメリアは立ち上がった。


「アメリア?」


「ちょっと様子を見てきます」


「だめっ!行ってはだめ!殺されちゃう!」


この部屋に入ると使い魔のアメリアでさえも外の様子がわからなくなる。


レオン様の使い魔はあの男をやっつけたのか?


そう思った時、バタンと大きな音をたてて扉が開いた。


「きゃーっ!」


姿を見せた男を見てティナが悲鳴を上げた。



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