ヴァンパイアの花嫁
「レオン?」


目の前に高く積まれた箱。


「あの2着だけでは足りないだろう?」


「レオン……」


「安心しろ、全部は買い占めていないさ」


やっぱり買ってしまった自分を笑う。


ティナの淡いブロンドの髪を撫でると顔を寄せた。


「んっ……」


啄ばむようなキスを重ねていく。


優しいキス。


ヴァンパイアって歯が尖っているはず?


だけど、レオンの歯は尖っていない。




< 299 / 487 >

この作品をシェア

pagetop