君と奏でる、永遠のメロディー
第1章 それでも、僕はきみと

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僕は、ギターケースと財布、そしてスマホと鍵を持って、アパートを出た。

今日はクリスマスイブで、見慣れた街はいつもと違い、幾つものイルミネーションで彩られている。

何組ものカップルや親子連れとすれ違い、僕は何だか気後れしてしまう。



目的地である駅前の広場に着くと、ケースの中からアコースティックギターを取り出し、
ケースは広げたまま置いた。

そして調弦をし、一度鳴らした。
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