美魔王さまと結婚したなら
まさか、こんなになるとは

そんなこんなのパーティーの後、父エドは支社巡りに旅立ち、支社に着く度に連絡を入れてくる始末。


ついつい、この人仕事してるのか?と胡乱な目付きになってしまう。

ニューヨークの時にはテレビ電話に義兄ジェイドも顔を出した。


「ハイ!夏美!体調はどうだい?」

「順調で問題なし!少しお腹が重たくなったかなってくらいよ」


私と義兄ジェイドはだいぶテレビ電話で祖父母も交えて会話をしていて打ち解けていた。


「夏美!こっちには可愛い服もおもちゃも沢山あったよ!次の帰国で持ち帰るね!」


会話に割り込んできた、父エドは沢山の箱を持っている。


「お父さん、もういっぱいあるから要らないから!それ以上買わないで!私だって自分の子の物を買う楽しみがあるのよ!」


そう突っ込んで早いもので二ヶ月。
父の暴走はいまだ健在である。


「ベビー用品ってつい可愛くて眺めちゃうんだよ!そして買ってしまうんだよ。夏美、これは僕でも陥ってるから諦めてやって」


そんな事言う、義兄は二十七歳、独身男子。
今やすっかり伯父バカで、初めての甥か姪の誕生を楽しみにしている。




そんな、お腹の双子赤ちゃんも順調に成長している。
世間の安定期と言われる頃に入った私は現在、双子ゆえの現象で早いもので、お腹はすっかり妊婦さんと分かるほどのポッコリお腹になっていた。
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