「駿太郎,,,、少しは仕事慣れたかぁ?」

とうとう駿太郎呼ばわりになってしまった。

彩月は、明日が休みということ、知り合いの店であるということもあって飲み過ぎてしまったようだ。

「この子、嬉しいことがあると飲み過ぎちゃうのよね。瑛太くんを呼び出そうかな」

「ダメだよ!なかなか会えない恋人二人の邪魔しちゃ」

「じゃあ、賢琉を呼ぼうか?」

「賢琉、会いたーいかも」

怪訝な顔をする駿太郎に、苦笑した百合子が言った。

「私の弟よ。ここのバーテン。今日はお休みなの」

「俺が送りますよ」

「そお?」

百合子はしたり顔でグラスを拭いている。

「駿太郎、私んちと真逆じゃん、一人で帰れるよー」

「ダメだ、酔っぱらい」

駿太郎は百合子に会計をお願いすると、彩月の腕を抱えて出口に向かった。

「彩月ちゃんを宜しくねー。またおいでー」

嬉しそうな百合子を尻目に、駿太郎は酔っぱらいの彩月を抱えてエレベーターに乗った。