イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます

2DKから豪邸へ

母が急遽再婚することになり、私たちは長年住んでいた築30年の2DKのアパートを引っ越すことになった。

社長は引っ越し準備のため会社を休んでいいと言ってくれたが、土日を使えば何とかなると断った。

うまれてからずっと住んでいたこの部屋にはいろんな思い出があり感慨深い。

家具はもちろんのこと日用品、家電もほとんどを処分することになった私たち。

結果荷物は思った以上に少なかった。

そしてたった今荷物を積んだトラックが新居へと向かった。

そして私は母の運転する車に乗りいざ社長…いや新しい家族の家へ向かったのだが・・・

「ねえ…こんな所に住むの?」

「そうよ」

ガレージに外車が5台。その真ん中に大きな門があり、階段を上がると目の前には豪邸が建っている。

母が言うには6LDKもあるらしい。単純に私たちが住んでいた家の3倍に広さだ。

同じ片親同士でこんなにも生活のレベルに差がある。

しかも車だって、母の車はコンパクトカーと呼ばれる普通車でも小さいサイズだ。

それに比べ社長宅は家に2人しかいないのに5台って意味が分からない。

既に引っ越し業者さんが荷物を家に運びい入れている。普通に作業をしているだろうが内心は驚いてるだろうよ。

今まで座っても手を伸ばせば取れるぐらいの狭さだったのに今度は歩かないとものが取れないんだよ。

戸惑って当たり前のレベルです。
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