借金取りに捕らわれて 2
「あっ、ヒロさんすみません。その封筒戻しておいてくれますか?」


「うん。」


持っていたトレイを一度机に置き、床に膝をつく。


背景が凄い…
何の写真なんだろ?


そんなことを思いつつ、出ていた写真を押し込んでそれを拾うと元あった本の上へと置いた。


「ヒロさん、後は俺片付けますから。」


部屋の一番奥にテーブルを置いた雪斗君が振り替える。


「なら、せめてお皿くらい洗わせて。」


私はトレイを持ってキッチンへと向かった。


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