秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
味方につける
放課後になると同時に弘江は信吾の元へと駆け寄っていた。


あたしと直美はゆっくりと帰る準備をしながら2人を見守る。


「今日は本当にありがとう! 助かった」


弘江が笑顔で言うと信吾は照れながらも嬉しそうにしている。


「あれくらいのことなら俺にもできるから、言ってよ」


「うん。信吾、これから時間ない?」


「え? 時間?」


突然の質問に信吾は戸惑っている。


だけど、信吾が部活もバイトもしていないことはもうリサーチ済だった。


そこに弘江から誘いが来れば断らないワケがない。


信吾は必死に動揺を隠しながら「別に、ないけど?」と、気取ったふりをしている。

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