好きが伝われ

1



翔太にフラれて約1週間。

特に何も進展はなくて、ただいつも通りってわけでもなかった。


学校一緒に行くことが気まずくて、私が先に行ったり、


学校でもほとんど話せなかったり。


私って…メンタル弱すぎるよね。
たぶん、翔太はいつも通りだったと思う。


はぁ、元に戻るなんてできないのかなぁ


「いってきまーす」

家を出ると、そこにはすでに恒樹さんの姿が。

「おはよっ」

「お、おはようございます」

「そんな堅くならなくていいから、よし行こうか」


恒樹さんはどこかに歩き出す。

え?行き先はどこでしょうか…


「これから、紫衣ちゃんの行きたいところにどんどん行こうかなって思ってるんだけど、最初はどこがいい?」

「え!急過ぎませんか!?えっと…え~と」

恒樹さんはまた綺麗でかわいらしい笑い方をする。

「そんなに焦ること?可愛いなぁ、紫衣ちゃんは」

そんな、さらっと可愛いとか言われても…

て、照れるだけなんですけど~!!
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